日本人学校

先週はナイロビに行ってきました.韓国焼肉,中華,和食,和食とハデに外食し,毎晩,頬がゆるみっぱなしであった.いやー至福の数日間でした.「ナイロビは寒いので服をみんな持っていった方がいいよ」とは,ビタの仲間に忠告されていましたが,たしかに寒く,金沢の晩秋くらいの肌寒さでした.急に寒いところに来たのと,普段食べ慣れないものを突然食べたのが悪かったのか,後半は少し体調を崩しましたが,ビタに戻ってきたら,直りました.帰ってから体重を量ったら4kg増えてました.3月頃から4ヶ月で約10kg痩せ,4kg戻したことになります.日本に帰国する頃には元に戻っているかもしれません.かつてインドネシアに留学していたT田君が,日本に帰ってくるたびにゲッソリと痩せていて,日本であっという間に太って元どおりになるので面白がったものですが,私も人のことは言えなさそうです.

 さて,今回は,ナイロビの日本人学校で小中学生を対象に講演をしました.タイトルは「アフリカにおける人と昆虫のかかわり」.すごいタイトルをつけてしまい,準備に困りましたが,昆虫の多様性,変わった習性や行動,アフリカで問題になっている害虫と防除法の紹介,熱帯雨林の破壊などについて話しました.昆虫に興味を持つ生徒さんがたくさんいるという事だったので,それならお堅い話ばかりでなく虫取りなどしたいものだと思い,理科の先生に聞いてみたところ,午前中の授業で3コマほど野外活動をするとのお返事.虫取りの写真も講演に使ってしまおうと思い,ついていく事にしました.

 ナイロビ日本人学校はナイロビ市内の少し外れたところにあり,校舎は日本の小中学校と同じくらいです.かつては生徒数も相当なものであったと想像されますが,最近の治安の問題からか,現在は全学年を入れて40名ほどであり,閑散とした雰囲気は否めません.生徒さんは,ハーフの子が半数くらいいました.そうした違いはありますが,生徒さん達の子供らしさや職員室の雰囲気は日本とほとんど変わらず,金沢の田上小学校を思い出しました.虫取りは学校敷地内でやったので,まぁたいしたものは採れまいと思っていたのですが,いい感じの水路があってゲンゴロウやヤゴがたくさんいたり,堆肥にカブトムシの死骸がおちていたりと,予想外に良い場所があり,ちょっと本気にさせられました.校庭も広いことだし,このまま敷地内に虫の採れる場所を残してほしいものだと思います.ナイロビ市内では,治安的にいって子供が虫取りなどできないでしょうし.講演は,父兄の方々も見えて緊張しましたが,なんとか無事終了.ひとつ肩の荷がおりました.

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ナイロビ日本人学校

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排水溝で採れたゲンゴロウ

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牛の糞の堆肥でカブトムシの幼虫が見つかった.

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溝を浚い,虫を調べる理科のM先生.「虫嫌い」とおっしゃっていましたが,熱中されていました.

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講演後,近くの「ジラフセンター」にて,キリンに餌をとられそうになり,のけぞる私.