2005-01-01から1年間の記事一覧

送別会

今週はビタに戻り,ICIPEに提出するfinal reportを作っています.研究の結果は,当初のもくろみからは随分外れて,きれいな結果とは言いがたいですが,全然つかえないデータでもなさそうです.もう少し分析すれば,いろいろと面白い事が示唆できると期待して…

種同定・ボーナス

前回に書いたのが8月18日ですから,もう3週間も経ったわけですね.この3週間,昆虫のソーティングのメドをつけて,ナイロビの某博物館で種同定をお願いしました.ケニアは何でも交渉次第であり,種同定も正規料金は1個体ン十ドルというような高額ですが,「…

野外調査終了

Sawa先生の長期にわたる試行錯誤(するなよ)の結果,メトロニダゾール,ノルフロキサチン,アルベンダゾール5日間,その後メベンダゾール3日間の「虫下しスペシャルコース」により,健康な便が戻ってきました!いやぁ最近,便の話ばかりですみません.しか…

「ルオ人の名前」に追記しました.

収穫期の調査地. 実験に使った浪板は,近所の人々に譲った.彼らの家の屋根となるはず. 収穫の終わった畑では,早くも次の短雨期に向けて,耕耘が始められていた.牛を使った耕耘は,明け方から午前9時くらいまでの涼しい時間帯に行なわれる.カメラを向け…

ラジオ,夏休み,診療所

この10日ほども昆虫標本のソーティングに明け暮れました.デヴィッドがピットフォールのサンプルをコツコツと手伝ってくれたおかげもあり,ようやく終わりが見えてきた気がします.これをナイロビの博物館でチェックしてもらう予定ですが,どうなることやら…

野外実験

ここ2週間,ほとんど外には行かず,室内で採集した昆虫のソーティング(仕分け)をしました.だいたい半分くらい終わったでしょうか.このあと,専門家に頼んで,できる範囲で種の同定を済ませたいのですが,どこまでできるか,時間との勝負です.今日は目が…

グラス・プロジェクト

イネ科植物は,アフリカに331属2400種記録されていますが,人口の増大に伴う農地の拡大や過放牧によって,その多様性が急激に減少しています.イネ科草本のなかには,先日紹介したPush-pull法に使われるNapier grassのように,害虫防除に有用な種がまだまだ…

病気・所長のビタ視察

ナイロビから帰ったら,不在中の1週間に知り合いの家族が2人亡くなっており,アシスタントの一人に子供が産まれていました.亡くなったうちの一人は,調査地を提供してくれているオチェングさんの弟で,ついこの間,雑草採りを手伝ってもらった20代の青年で…

日本人学校

先週はナイロビに行ってきました.韓国焼肉,中華,和食,和食とハデに外食し,毎晩,頬がゆるみっぱなしであった.いやー至福の数日間でした.「ナイロビは寒いので服をみんな持っていった方がいいよ」とは,ビタの仲間に忠告されていましたが,たしかに寒…

アシスタント

今週は火曜から木曜まで,Wigaの調査地でフィールドワーク.捕食性昆虫除去区でハサミムシやクモなどを採集した.捕食性昆虫の除去は,メイズ畑の1列おきに,列内の全株を対象にする.草丈2mに達するメイズの葉と茎をくまなく調べるので,屈伸運動が多くなる…

ルオ人の名前

先週,私の周辺で人口が2人増えた.研究室のアシスタントのサイラスに男の子が,私がアシスタントをお願いしているビクターに男の子が生まれた.サイラスは私と同い年の32歳で,奥さんが二人いるし,子供もいっぱいいる.ビクターは27歳で,2人目.サイラス…

Push-pull法

東アフリカで主食となっているメイズですが,面積あたりの収量は700-1800kg/haであり,アメリカの約7500kg/haと比べると大変少なく,輸入に頼らざるを得ない状況が続いているようです.この原因は主として鱗翅目のズイムシ類(stem-borer)と,寄生植物であ…

収穫

ケニアの人々の主食はスワヒリ語で「ウガリ(ルオ語ではKwon)」といって,トウモロコシの粉をお湯で溶いて練ったものですが,これに使うトウモロコシ(メイズ)は,日本でみかけるスィートコーンとは随分違い,粒の色が白いし,ずっと淡白な味です.村の食…

サファリ

すっかりご無沙汰しておりました.1月は訳あってナイロビにしばらくいました.1月の下旬にビタに帰り,今は長雨期の調査にむけて,畑を耕し(てもらっ)たり.雑草の苗を大量に集め(てもらっ)たり,慌ただしく過ごしています.近況は後ほど書くとして,今…