収穫

ケニアの人々の主食はスワヒリ語で「ウガリ(ルオ語ではKwon)」といって,トウモロコシの粉をお湯で溶いて練ったものですが,これに使うトウモロコシ(メイズ)は,日本でみかけるスィートコーンとは随分違い,粒の色が白いし,ずっと淡白な味です.村の食堂などにいくと,おかず一品に直径30cmくらいのウガリをドンと出してくれて,これが腹にガツンときてなかなかです(私は,少なくともパンよりは断然ウガリが好き).
私に調査地を使わせてくれることになったオチェングさん家でもメイズの収穫がありました.

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収穫期のメイズ.このくらい乾燥してカラカラになってから収穫する.

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収穫されたメイズ.粒の白いものが大半だが,黄色いのも混ざっている.近くでスィートコーンも栽培していて,混ざったからだそうです.

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収穫したメイズの粒を集めて乾燥しているところ.

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収穫期のランブェ川流域.この地域は雨が多く,乾期のまっただ中でも雲が立ちこめ,時々雨が降る.

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オチェングさん家でごちそうになった巨大ウガリソルガムの粉を混ぜると淡い小豆色になり,甘みが出てたいへんうまい.両脇は「スクマ」という野菜の炒め物と,牛の干し肉をトマトで煮たもの.牛のほうは猛烈な「けもの臭」がした.

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カップに入っているのは,メイズの粉でつくった粥の「ウジ(ルオ語ではNyuka)」.オチェングさんにはごちそうになってばかり.