2005研究

Wiga再訪

4月も半ばを過ぎて例年だと長雨期に入る頃ですが,ビタではここ数週間,雨が降りません.農家にとっては種まき直後の大事な時期だけに心配なことです.2005年にWigaで野外実験をした時も雨が少なくて植物が枯れ,村の井戸水も塩水で使えなくて,本当に困った…

送別会

今週はビタに戻り,ICIPEに提出するfinal reportを作っています.研究の結果は,当初のもくろみからは随分外れて,きれいな結果とは言いがたいですが,全然つかえないデータでもなさそうです.もう少し分析すれば,いろいろと面白い事が示唆できると期待して…

種同定・ボーナス

前回に書いたのが8月18日ですから,もう3週間も経ったわけですね.この3週間,昆虫のソーティングのメドをつけて,ナイロビの某博物館で種同定をお願いしました.ケニアは何でも交渉次第であり,種同定も正規料金は1個体ン十ドルというような高額ですが,「…

野外調査終了

Sawa先生の長期にわたる試行錯誤(するなよ)の結果,メトロニダゾール,ノルフロキサチン,アルベンダゾール5日間,その後メベンダゾール3日間の「虫下しスペシャルコース」により,健康な便が戻ってきました!いやぁ最近,便の話ばかりですみません.しか…

野外実験

ここ2週間,ほとんど外には行かず,室内で採集した昆虫のソーティング(仕分け)をしました.だいたい半分くらい終わったでしょうか.このあと,専門家に頼んで,できる範囲で種の同定を済ませたいのですが,どこまでできるか,時間との勝負です.今日は目が…

グラス・プロジェクト

イネ科植物は,アフリカに331属2400種記録されていますが,人口の増大に伴う農地の拡大や過放牧によって,その多様性が急激に減少しています.イネ科草本のなかには,先日紹介したPush-pull法に使われるNapier grassのように,害虫防除に有用な種がまだまだ…

アシスタント

今週は火曜から木曜まで,Wigaの調査地でフィールドワーク.捕食性昆虫除去区でハサミムシやクモなどを採集した.捕食性昆虫の除去は,メイズ畑の1列おきに,列内の全株を対象にする.草丈2mに達するメイズの葉と茎をくまなく調べるので,屈伸運動が多くなる…

Push-pull法

東アフリカで主食となっているメイズですが,面積あたりの収量は700-1800kg/haであり,アメリカの約7500kg/haと比べると大変少なく,輸入に頼らざるを得ない状況が続いているようです.この原因は主として鱗翅目のズイムシ類(stem-borer)と,寄生植物であ…

収穫

ケニアの人々の主食はスワヒリ語で「ウガリ(ルオ語ではKwon)」といって,トウモロコシの粉をお湯で溶いて練ったものですが,これに使うトウモロコシ(メイズ)は,日本でみかけるスィートコーンとは随分違い,粒の色が白いし,ずっと淡白な味です.村の食…

フィールドワーク

先週は3日間,野外調査に同行しました.野外調査は今年の長雨期(4月-7月)にすでに行なわれていますが,短雨期の調査が先週から始まったわけです.調査地は,ビタから車で2時間ほどのマグンガというところです.ここでは,農家の協力を得て,4つの正方形の…

カーン博士

僕を受け入れてくれたプロジェクトでは,イネ科草本を使ったトウモロコシの害虫(ズイムシ,英語ではstemborer)の防除に取り組んでいます.ズイムシ誘因性の高いイネ科草本をトウモロコシ畑の周囲に植え,トウモロコシの被害を減らすというものです.プロジ…