フィールドワーク

先週は3日間,野外調査に同行しました.野外調査は今年の長雨期(4月-7月)にすでに行なわれていますが,短雨期の調査が先週から始まったわけです.調査地は,ビタから車で2時間ほどのマグンガというところです.ここでは,農家の協力を得て,4つの正方形のトウモロコシ畑を配置し,周囲にイネ科雑草3種とトウモロコシをそれぞれ植えてもらっています.このような畑を10カ所ほどまわり,昆虫群集とともにズイムシによる被害を1ヶ月ごとに追跡調査するのだそうです.車で2時間と書きましたが,それは道路の状態が良い時の話で,前の晩に雨が降った日などは道路が写真のような状態となり,なかなか時間どおりにはいきません.泥道にはまっている車があればロープで救助するし,トマトを持ったオバチャンに頼まれればマーケットまで運んで行くしで,なにかと時間をとられます.事情は分からないのですが,2日目と3日目はものすごい大回りのルートを取って,往復8時間以上も移動に時間を取られ閉口しました.それで調査は2時間弱で終わってしまうのだからちょっと複雑な気もします.まあ農家の人たちと良い関係になければ成り立たない調査なので,いろいろ人間関係はあるんでしょう.これもアフリカ式と思って慣れようと思います.

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調査地への道.途中のRuma national parkではキリンの群れを見ることができた.

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ぬかるみにはまった車を助ける.

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調査地の風景.