野外調査終了

Sawa先生の長期にわたる試行錯誤(するなよ)の結果,メトロニダゾール,ノルフロキサチン,アルベンダゾール5日間,その後メベンダゾール3日間の「虫下しスペシャルコース」により,健康な便が戻ってきました!いやぁ最近,便の話ばかりですみません.しかし,このままカイチュウとアメーバ赤痢を持病とするのはどうしても避けたかったので,治って嬉しいのです.まだメベンダゾールが少し残ってますが,終わったらようやくビールが飲めそうです.

さて,終わったのはもうひとつありまして,昨日と今日でメイズの収量の調査を終え,撤収もすませて,野外調査が無事終了しました.前にも書きましたように,調査の結果は印象としては微妙な感じですが,ひとまず最後まで事故なく終えられたこと,とにかくまとまったデータは得られた(笑)という,最低限の線はクリアできたと思うので,現段階では良しと考えています.これから昆虫標本を整理して,データを分析して,論文を書くので,研究の過程としては中間点まで行ったか,行かないかというところでしょう.収量はなかなかだったようです.虫の研究をしている立場としては,もう少し害虫にやられて欲しかったのが本音ですが,豊作と言われるとまんざらでもないです.

浪板の撤収は,研究室のSilasに任せました.ビタから3人アシスタントを連れて,2泊かけて撤収したので,コストもそれなりにかかりました.浪板を譲る時に少しだけ手数料をもらうことにして,この人件費に充てました.出発当日の朝,アシスタントの一人が都合により行けなくなったので,Silasが急遽その辺をブラブラしていたCollinsという青年を捕まえ,Magungaに2泊する仕事があるけどやるか,と聞いたところ,「やる」との返事.Collinsは,その場でランクルに乗せられてMagungaまで稼ぎに行ってました.なんてラッキーなヤツ.

もし日程的に間に合えば,帰国前にWigaの人たちと集会をもって,調査の意図や結果を地元の人に説明したいと思っています.畑にフェンスを立てたり,プラスチックのコップを地面に埋めたり,収穫前にメイズを大量に持ち出したり,農家の人にはさぞかし不可解だったろうと思いますし,いろいろ撮らせてもらった写真も見せたいので,なんとか実現できればと思っています.

「ルオ人の名前」に追記しました.

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収穫期の調査地.

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実験に使った浪板は,近所の人々に譲った.彼らの家の屋根となるはず.

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収穫の終わった畑では,早くも次の短雨期に向けて,耕耘が始められていた.牛を使った耕耘は,明け方から午前9時くらいまでの涼しい時間帯に行なわれる.カメラを向けられて,不自然に頑張っている農家の子供たち.

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収穫中のデビッド君.じつに手際が良い.

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研究室でメイズの粒を取っているところ.このあと重さを量り,乾燥させた.余ったメイズは彼らのボーナスとなった.

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Magungaの農政局(?)のオジさんに挨拶を済ませ,調査終了.さらば,Magunga.

ラジオ,夏休み,診療所

この10日ほども昆虫標本のソーティングに明け暮れました.デヴィッドがピットフォールのサンプルをコツコツと手伝ってくれたおかげもあり,ようやく終わりが見えてきた気がします.これをナイロビの博物館でチェックしてもらう予定ですが,どうなることやら.日本は衆議院が解散したり,いろいろ動いているようですね.ビタではFMラジオでBBCを聞けるのですが,日本の政局の他にも広島,長崎の60周年のこととか,少し前も電車の脱線事故とか,かなり時間をさいて報道されています.日本のニュースが意外に大きく報じられるので驚いています.残念ながら,どんな論調で報じられているかまでは詳しく聞き取れませんが.マイケル・ジャクソンの裁判のときは連日トップニュースで扱われていましたが,この事件がなんでトップにくるのか,不思議でした.インターネットで日本の新聞をみると,それほど大きい扱いではなかったですね.

ビタは8月に入って学校が休みになったようです.毎朝どこからか(マーケットから?)変な音楽とか,漫才みたいなおしゃべりが大音量で流れてきます.休み期間になると,親戚の家でしばらく過ごす家庭が多いみたいで,近所に普段見かけない子ども達が増え,隣のハナタレどもと一緒に一日中賑やかに遊ぶようになりました.パパイヤの実でサッカーをしたり,縄跳びをしたり,自転車の車輪を棒でつっついて転がしたり,輪になって歌っていたり,なんとなく郷愁を誘われるような遊びをしています.だんだん暑くなってきて,乾期が近いのを感じます.帰国まで2ヶ月を切りました.

ビタ試験場には小さな診療所があります.ここのSawa先生はかなりデカくて,顔も彫りが深いし,マンガ風にいえば「ズオォォォォ・・・・ン」てな風貌の人ですが,性格はいたって明るく,「ウシシシシ」と笑う憎めない人です.車好きらしく,休日はいつもカワサキのバイクと白のカムリを洗車しています.未舗装で,ロバやらヤギやらがいっぱい歩いているビタの道路では,かっ飛ばすこともままならず気の毒です(気にせずかっ飛ばしているかもしれませんが).私はアメーバ赤痢の一件以来,しばしば彼にはお世話になっていまして,先日も検便サンプルを持参して会いにいきました.Sawa公は「それにしても半年近く経つのに全然直らないね.ウシシシ」などと他人事のように笑っておりました.バカヤロォと思いつつ,こちらも笑ってしまうのは彼の人徳でしょう.ヤブはヤブでも,明るい医者は得だなとつくづく感じました.薬がぜんぜん効かないので,さすがに先生も少しずつ薬を変えてきまして,今回もらった虎の子の一品は「Combantrin」.なかなか強そうな名前です.一回6錠,これに加え,いつものお気に入りの「Zentel」「Unigentyl」など計10錠,しかも粒がでかいんだ,これが.期待して飲みましたが,その後数日経っても,まったく変化なし.以前ナイロビの大きな病院で診てもらった時は異常なしとの診断でしたし,食べ物もむちゃくちゃ気をつけてるのに,どうなってんでしょうね.この点に関しては,どうもケニアは合わないようです.

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家の前に生えているパパイヤの木.となりと競争で実を取り合っているうちに,届かなくなってきた.

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こんなに虫下しを消費しているのはビタでもうちだけでは・・・これらの薬もまったく効かなかった(涙).

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普段使わせてもらっている部屋.4人でシェアしている.

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ビクトリア湖の夕暮れ.試験場の施設の写真を殆ど撮っていない.そのうち載せます.身近な場所ほど撮らないものですね.

野外実験

ここ2週間,ほとんど外には行かず,室内で採集した昆虫のソーティング(仕分け)をしました.だいたい半分くらい終わったでしょうか.このあと,専門家に頼んで,できる範囲で種の同定を済ませたいのですが,どこまでできるか,時間との勝負です.今日は目が疲れたのと,またアメーバ赤痢の症状が出始めたので,休みにしています.3月に一度アメーバ赤痢にかかって以来,食べ物にはかなり注意をしていて,果物さえ熱湯をかけてから食べているくらいなのですが,薬があまり効かないようです.体重はだいぶ戻ってきたのですが,困ったことです.

さて,4月に始まった野外調査ですが,7月の中旬に最後のサンプリングをして,いちおう昆虫の調査は終了しました.写真の光っているのは天敵除去区で,プロットの外側を浪板で囲って,タングルフット(粘着トラップ)を塗ってあります.天敵除去区ではピットフォール,見つけ取り,ビーティングを併用して捕食性昆虫を除去しました.Dimethoateという殺虫剤があって,これはズイムシには影響しないが捕食性昆虫や寄生蜂を殺すという論文があるので,これも使うかどうか,かなり悩みましたが,どんな影響があるのかいまいちわからないし,労力的にも無理があったので今回は止めました. プロットは全部で20個あり,メイズ畑の周囲をパニカムまたはメイズで囲んだものが10個ずつ,さらに各々のうち5個を天敵除去区としました.プロットの間隔は4mで,最初のうちはいい感じに見えたのですが,植物が生長してみると,かなりゴチャゴチャと込み合った印象となりました.10mくらい離しても良かったかなと思います.

調査を始める前は,ズイムシがさぞかし大量に発生するだろうと思い込んでいましたが,やってみると想像していたよりもずっと数が少ないのが印象的でした.農家の人たちは,今年は多いと言っていましたが・・・ズイムシは文字通りメイズの茎を食いますので,低密度ではあっても,収穫量へ及ぼすダメージは大きいのかもしれません.そんなわけで,最初は卵塊にラベルをつけて,その後の生存率を追跡し,生命表を作る事を考えていましたが,ズイムシは卵の密度が低いばかりか卵期間が2~3日と短く,卵塊が葉の表面からはがれて消失するため,卵密度の直接カウントは大変難しいことがわかりました.5人で3日かけて,かなり徹底的に調べたのですが,見つかった卵塊は1つだけでした.幼虫に加害された株はちらほらと見かけるので,いないわけではないですし,卵の直接カウントをした論文も出ているのですが,私の調査の場合はどうも無理でした.方針を変更し,茎を定期的にサンプリングして,ズイムシの密度を調べる事にしました.

もうひとつ予想外だったのは,今年は雨期に入っても雨が1ヶ月くらい降らず,パニカムが枯れてしまったことです.何回か植え替えて,水をやったりしましたが,それでも枯れるので悩んでいたら,汲んできた近所の井戸水がすごい塩辛いことがわかったりして,始めのうちは想定外の事態が連発で,しんどかったです.あと,雨が降り出した頃サファリアントが大量に発生して,天敵除去区のピットフォールトラップにあふれていたときも,複雑な気分でした.

6月の中旬頃になるとストリガが生え始めて,ひどい場所ではストリガの花畑のような状態になりました.前にも書きましたが,ストリガがはびこるとメイズの丈が膝くらいまでで止まってしまい,収量への悪影響はズイムシよりもずっと大きいように思われます.この時点で,収量の調査をする気がだいぶ失せたのですが,ストリガのカウントもしたうえで,やっぱり収量も測っておこうと思い直しました.来週末から,これをやる予定です.

そんなわけで,ドタバタとしているうちにあっという間に時がすぎました.天敵除去区で上手く捕食者密度を抑えられたか,ズイムシの密度が予想通りの差を示すか,野外での印象は微妙なところで,ソーティングして集計してみたら上手くいっていた,ということを祈るばかりです.私は,野外実験をしたのは初めてですが,なかなか難しいもんですね.ケニアに来るまでメイズもズイムシもまったく知らなかったわけですから,素人が手を出すにはやや無謀な研究だったかもしれません.今回は想定外の出来事ばかりで,方針転換の連続でしたので,もう一度チャンスがあれば,より上手くできるでしょうが,まあ出たとこ勝負の最初の調査としてはこんなものかなとも思います.少なくとも,パニカムはハサミムシの一種(ズイムシの卵の捕食者)がかなり沢山いて,ズイムシの天敵の生息場所として有用であることは間違いないと思うのですが,これを畑にどのように配置して,どう管理すれば良いか,という事については,まだかなりの試行錯誤が必要そうです.


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4月2日,実験開始時の調査区

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播種3週間後

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6週間後

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11週間後.メイズは,C4植物だけのことはあり,生育がメチャクチャ早い.

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天敵の除去作業はメイズ畑の1列おきに全株を調べる.右側に生えているのがtrap plantのPanicum maximum.

グラス・プロジェクト

イネ科植物は,アフリカに331属2400種記録されていますが,人口の増大に伴う農地の拡大や過放牧によって,その多様性が急激に減少しています.イネ科草本のなかには,先日紹介したPush-pull法に使われるNapier grassのように,害虫防除に有用な種がまだまだありそうです.また,アフリカにおけるイネ科植物の面白い点は,これらが家畜の飼料や,屋根や日用品の材料としても利用されており,人間の生活や収入にも深く関わっている点です.ICIPEでは,イネ科植物を生物学的および社会経済的側面から評価し,保全するプロジェクトが2002年から始まっていて,私はここでお世話になっています.プロジェクトの主な目標は,(1) ケニアとマリで広範なサンプリング調査を行ない,イネ科及びそれを利用する昆虫類を調べる.昆虫や植物の標本やgermplasmを博物館やgenebankに保管する.データをもとに,害虫防除に有用と思われる種をリストアップする.(2) いくつかの(人の)コミュニティを対象とするアンケートにより,イネ科の利用のされ方やそれによる収益などを調べる.(3) これらの情報をもとに,イネ科を利用したcropping systemをコミュニティごとに開発する,というものです.これは想像ですが,プロジェクトリーダーのKhanさんは,(同じく彼が主宰する)「Push-pull法」を開発し普及していく段階で,それがそれぞれの地域の農家の生活様式とうまく合わない部分があって,このようなプロジェクトを考えたのではなかろうか,と思います.私が来た時には,132種のイネ科草本を対象とした2年間のファウナ調査が終了しており,このうち4種のイネ科を,それぞれメイズの畑の周囲に植えて,ズイムシによる被害率や昆虫相の調査を開始していました.

調査に同行してみると,イネ科草本ではメイズにくらべて,アリやハサミムシ,クモなどの捕食性昆虫があきらかに多いようでした.畑の周辺に植えられたイネ科草本は,ズイムシの産卵を誘引するだけでなく,捕食性昆虫の生息場所としても重要な意味を持つように思えます.「産卵トラップ効果」と「天敵効果」を組み合わせた実験区を作り,ズイムシの密度に対する2つの要因の影響を比較したいと考えるようになり,実験計画を立てました.いま調査が終わりかけです.調査の模様は,また改めて書きます.

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ケニアでは,NGOと連携して,農家の人たちにイネ科草本を使った編み細工(バスケット,マット,トレイなど)の製作法を教えている.

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Panicum maximumをつかったハンディクラフト.日本で売れると思いますか?

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Hyperrhenia rufaを使って屋根を葺いているところ.このサイズの屋根を葺くには,一束50Ksh(約75円)の草が40〜50束必要らしい.馬鹿にならない出費のはず.

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茅葺きの家.屋根は7,8年は使えるらしい.壁は,牛の糞と泥と灰を混ぜてつくる.

病気・所長のビタ視察

ナイロビから帰ったら,不在中の1週間に知り合いの家族が2人亡くなっており,アシスタントの一人に子供が産まれていました.亡くなったうちの一人は,調査地を提供してくれているオチェングさんの弟で,ついこの間,雑草採りを手伝ってもらった20代の青年でした.マラリアだそうです.私は,今年ほど身の回りで頻繁に人が産まれたり,亡くなったりする年はなかったと思います.ビタのあるSuba地区は,エイズ罹患率が40%に達するという話ですし,マラリアにかかる人もしょっちゅういますので亡くなる人も多いことと思います.ビタの診療所のSawa先生によれば,ケニア人の生活費は日あたり1.5ドルですが,マラリアの治療薬は一錠1ドルで,これを6日も飲まなければならないわけですから,薬が買えずに亡くなる人も多いようです.アフリカの病気の問題の根深さを感じます.

今週は,前半は3回フィールドワークに行き,後半は,ICIPEの新所長へのプレゼンテーションの準備をしました.Project coordinatorのボブが不在のため代理でプロジェクトの説明をすることになったのです.幸いKhanさんが準備をサポートしてくれて,質疑応答も全部答えてくれたので,助かりました.Borgemeister新所長は,もとはHannover大学の教授だった人ですが,まだ40代かとも思われる,気さくで若々しい人でした.いまは研究者が10人たらずのビタ試験場ですが,ビタの人たちのためにも,これからもっと盛り上げていってほしいものです.

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Wigaに行く道ですれ違うバスは,いつでも限界まで人と荷物を載せている.カメラを向けただけで,とっさにここまで反応してくれるところがおかしい.

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途中で通過するRuma 保護区では,道沿いにアカシアが生えていて,いつもキリンが葉を食べている.

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夕立が激しい時は,道があっという間に川のような状態になる.スタックした車を縫うようにして運転するのは緊張の連続.

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メイズもここまで大きくなった.収穫まであとわずか.

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研究室で飼っているカメレオン.ちょっと緊張している.

日本人学校

先週はナイロビに行ってきました.韓国焼肉,中華,和食,和食とハデに外食し,毎晩,頬がゆるみっぱなしであった.いやー至福の数日間でした.「ナイロビは寒いので服をみんな持っていった方がいいよ」とは,ビタの仲間に忠告されていましたが,たしかに寒く,金沢の晩秋くらいの肌寒さでした.急に寒いところに来たのと,普段食べ慣れないものを突然食べたのが悪かったのか,後半は少し体調を崩しましたが,ビタに戻ってきたら,直りました.帰ってから体重を量ったら4kg増えてました.3月頃から4ヶ月で約10kg痩せ,4kg戻したことになります.日本に帰国する頃には元に戻っているかもしれません.かつてインドネシアに留学していたT田君が,日本に帰ってくるたびにゲッソリと痩せていて,日本であっという間に太って元どおりになるので面白がったものですが,私も人のことは言えなさそうです.

 さて,今回は,ナイロビの日本人学校で小中学生を対象に講演をしました.タイトルは「アフリカにおける人と昆虫のかかわり」.すごいタイトルをつけてしまい,準備に困りましたが,昆虫の多様性,変わった習性や行動,アフリカで問題になっている害虫と防除法の紹介,熱帯雨林の破壊などについて話しました.昆虫に興味を持つ生徒さんがたくさんいるという事だったので,それならお堅い話ばかりでなく虫取りなどしたいものだと思い,理科の先生に聞いてみたところ,午前中の授業で3コマほど野外活動をするとのお返事.虫取りの写真も講演に使ってしまおうと思い,ついていく事にしました.

 ナイロビ日本人学校はナイロビ市内の少し外れたところにあり,校舎は日本の小中学校と同じくらいです.かつては生徒数も相当なものであったと想像されますが,最近の治安の問題からか,現在は全学年を入れて40名ほどであり,閑散とした雰囲気は否めません.生徒さんは,ハーフの子が半数くらいいました.そうした違いはありますが,生徒さん達の子供らしさや職員室の雰囲気は日本とほとんど変わらず,金沢の田上小学校を思い出しました.虫取りは学校敷地内でやったので,まぁたいしたものは採れまいと思っていたのですが,いい感じの水路があってゲンゴロウやヤゴがたくさんいたり,堆肥にカブトムシの死骸がおちていたりと,予想外に良い場所があり,ちょっと本気にさせられました.校庭も広いことだし,このまま敷地内に虫の採れる場所を残してほしいものだと思います.ナイロビ市内では,治安的にいって子供が虫取りなどできないでしょうし.講演は,父兄の方々も見えて緊張しましたが,なんとか無事終了.ひとつ肩の荷がおりました.

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ナイロビ日本人学校

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排水溝で採れたゲンゴロウ

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牛の糞の堆肥でカブトムシの幼虫が見つかった.

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溝を浚い,虫を調べる理科のM先生.「虫嫌い」とおっしゃっていましたが,熱中されていました.

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講演後,近くの「ジラフセンター」にて,キリンに餌をとられそうになり,のけぞる私.